追いかけられる夢は「逃げたい心理」の表れ?
追いかけられる夢を見るときの共通心理
誰かや何かに追いかけられて「逃げなきゃ!」と必死になる夢。
起きた瞬間、ドキドキして汗をかいていることもありますよね。
このタイプの夢をよく見る人には、実はある共通した心理状態があります。
それは——
現実で「何かから逃げたい」と感じているとき。
たとえば…
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締切や仕事のプレッシャーが重なっている
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恋愛や人間関係でモヤモヤがたまっている
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自分に自信が持てない状況が続いている
こんなとき、無意識のうちに「ちょっと逃げたいな…」「これ以上抱えきれないかも…」という気持ちが心の奥でふくらみます。
でも、日中は忙しかったり、がんばり屋さんだったりで、そんな気持ちをちゃんと受けとめる時間がない。
そのかわりに、夢の中で“追いかけられる”という形で心が叫んでいるんです。
「もうこれ以上無理して走り続けなくていいよ」って、心の中の自分が伝えようとしてるのかもしれません。
夢は何を「象徴」しているのか?
ところで、夢の中で追ってくる“相手”って、実際には存在しないはずなのに、めちゃくちゃリアルだったりしませんか?
夢の中で追ってくるのが「知らない男の人」「モンスター」「警察」「元カレ」など、いろいろパターンがあるのも特徴です。
実はこれ、追いかけてくる“相手”は、あなたの心の中にある何かを象徴していることが多いんです。
たとえば:
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知らない人に追われる夢 → 「自分でも気づいていない不安」や「将来への漠然としたプレッシャー」
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元カレに追われる夢 → 「未消化な感情」や「過去の恋愛への後悔」
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警察に追われる夢 → 「ルールや責任に対するプレッシャー」
つまり、「追われている=追いかけてくるものがある」ということは、
心の中で無視しようとしている問題が、じわじわと出てきているサインでもあるんですね。
でも安心して。
夢はあなたを怖がらせるためにあるんじゃなくて、「気づいてあげてね」という心からのメッセージなんです。
もしかしたら、「ちょっと立ち止まって、自分の本音を聞いてみようかな」と思えるチャンスかもしれませんよ。
状況別|追いかけられる夢の意味と深層心理
1. 殺されそうになる夢|強いプレッシャーと恐怖
「殺される!逃げなきゃ!」
夢の中でそんな切迫感を味わった朝は、ぐったりしてしまいますよね。
この夢が示しているのは、とても強いプレッシャーやストレスです。
仕事で理不尽なことが続いていたり、誰かの期待に応えようとがんばりすぎていたり。
または、自分で自分を追い詰めていることも…。
「もう限界だよ」と心が悲鳴をあげているサイン。
頑張りすぎているあなたに、夢が「ちょっと休んで」と伝えてくれているのかもしれません。
2. 知らない人に追われる夢|自己認識できない不安
まったく知らない人に追いかけられる…なんだか不気味な感覚。
この夢に出てくる“知らない人”は、実は**自分でも気づいていない「もうひとりの自分」**かもしれません。
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本当は不安なのに、強がっている
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認めたくない感情を抱えている
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過去の経験を忘れたフリをしている
そんな「見ないようにしている自分」が、夢に出てきてあなたを追ってくるのです。
これは“向き合う準備が整ってきた”サインでもあります。
少し勇気を出して、自分の気持ちをゆっくり見つめてみましょう。
3. 家族や恋人に追われる夢|関係性のストレスと期待
仲の良いはずの家族や恋人が、なぜか夢の中では敵みたいに追いかけてくる——そんな夢は、その人との関係性にストレスや葛藤があるときによく見られます。
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「期待に応えなきゃ」と無意識に思っている
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でも本音では、ちょっと重たい…?
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言えないことがたまっている
そんな“愛ゆえのプレッシャー”が夢に現れることも。
この夢を見たときは、少し距離をとってみたり、自分の気持ちを素直に伝えるタイミングかもしれません。
4. 警察に追われる夢|罪悪感や責任回避
夢の中で警察に追われるなんて、まるでドラマの主人公みたい。
でもこれは、**「何か後ろめたいことがある」「責任から逃げたい」**という気持ちの表れかもしれません。
もちろん、実際に悪いことをしたというわけではなくて——
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やらなきゃいけないことを後回しにしてる
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誰かに言いたくないことがある
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自分に厳しすぎるがゆえに“ダメな自分”を責めている
そんなとき、「取り締まられる夢」が現れることがあります。
夢は、「完璧じゃなくても大丈夫」と、あなたに伝えようとしているのかも。
5. モンスターやゾンビに追われる夢|処理できない感情の投影
現実には存在しないはずのモンスターやゾンビが夢に出てくるとき、
それは処理しきれない感情や過去の傷が“形”になって現れていることがあります。
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トラウマになっている経験
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抑え込んだ怒りや悲しみ
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自分でも理由がわからないモヤモヤ
そういった“正体のわからないもの”が、得体の知れない姿をして夢の中に登場するのです。
怖がるよりも、「何か忘れてる感情がないかな?」と優しく振り返ってみてくださいね。
6. 動物に追われる夢|本能的欲求や衝動との葛藤
ライオンや犬、蛇やクマ…。
夢の中で動物に追いかけられるときは、あなたの“本能”や“衝動”が目を覚ましかけているかもしれません。
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本当はやりたいことがあるけど、我慢している
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言いたいことがあるのに、抑えてしまう
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恋愛や性に関する気持ちを押し殺している
そんな「野性的な自分」を抑えすぎていませんか?
動物の夢は、「もうちょっと自由になっていいんじゃない?」というサインかもしれません。
ときには、理性よりも“心の声”を優先してもいいんです。
7. 友人に追われる夢|対人距離と本音の葛藤
仲良しのはずの友だちが、夢の中でなぜか怖い存在に変わって追いかけてくる…。
この夢は、対人関係のストレスや“本音を出せない自分”との葛藤を映していることが多いです。
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相手に気を使いすぎて疲れている
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本当はちょっと距離を取りたいと思っている
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自分を偽って無理して付き合っている
こんなとき、心の奥では「もう少し素直になりたい」「ほんとの自分を出したい」と感じているのかも。
夢はその“ギャップ”を教えてくれているのです。
8. 車で追いかけられる夢|スピードとコントロール不安
高速で迫ってくる車に追われたり、自分が運転していても思うように動かせなかったり——
こうした夢は、「自分の人生がコントロールできていない」不安を表していることがあります。
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仕事や恋愛で急展開があり、気持ちが追いついていない
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周りのペースに合わせすぎて、自分を見失いそう
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今後の進路や人生の選択に迷っている
車はよく「人生の進み方」や「自分の行動力」の象徴とされます。
思い通りに運転できない夢は、今こそ一度立ち止まって、“自分のハンドル”を握り直すときかもしれません。
9. 暗闇で追われる夢|不確かさへの不安
辺りは真っ暗で何も見えない中、足音だけが迫ってくる——
そんな夢は、**「見通しの立たない未来」や「漠然とした不安」**の象徴です。
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これから先のことが不安で仕方ない
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正体のわからない焦りや孤独を抱えている
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感情に名前をつけられず、もやもやしている
暗闇は“無意識”や“まだ気づいていない心の領域”でもあります。
夢は「自分でもわからない不安があるよ」と、やさしく知らせてくれているのです。
照らすべきは外の光ではなく、自分の内側かもしれません。
場所別|夢の舞台が意味すること
1. 学校で追われる|評価への恐怖
夢の中で、なぜかまた“学生時代”に戻っていて、校舎の廊下を誰かに追われている。
「え、なんで今さら学校…?」と、起きてから不思議な気分になりますよね。
この夢が示しているのは、他人からの評価やプレッシャーに対する恐れ。
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職場で「ちゃんとしなきゃ」と思いすぎている
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SNSなどで“見られている感覚”が強い
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自分の能力や成果に自信が持てない
そんなときに、評価される場=“学校”が象徴として夢に登場することがあります。
つまり、「評価されることにビクビクしすぎてない?」と、心が問いかけてきているのです。
完璧じゃなくていいし、あなたらしさを忘れないで大丈夫◎
2. 家の中で追われる|安全圏の崩壊
「いつもの部屋なのに…逃げ場がない…!」
そんな、自分の家で追われる夢は、けっこうショッキングですよね。
“家”は、本来なら安心できる場所。
でも夢の中でそこが壊されているときは、心の拠り所が揺らいでいるサインです。
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家族との関係にストレスを感じている
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自分の安心できる居場所が見つからない
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どこにいても気が抜けない日々が続いている
そんなとき、「安全だったはずの空間が、逆に怖い場所に変わる」夢を見ることがあります。
心が疲れているサインなので、誰かに話を聞いてもらったり、ひとりでほっとできる時間を意識的にとってみてくださいね。
3. 知らない街で追われる|自己探求とアイデンティティ
夢の中で、見知らぬ街をあてもなく逃げ回る。
方向感覚もなく、誰も助けてくれない——そんな夢は、“自分は何者なのか”を見失っているときに現れやすいです。
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将来に不安がある
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今の仕事や人間関係に違和感がある
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「本当にこのままでいいのかな」と感じている
この夢は、アイデンティティの迷子状態ともいえます。
ただ、裏を返せば、これはあなたが“変わりたい”“探したい”と思っている証拠でもあります。
迷っている最中こそ、自分の本音と出会えるチャンス。
ゆっくりでいいので、自分の足で“ここだ”と思える場所を探しにいきましょう。
4. 職場で追われる夢|責任や成果へのプレッシャー
仕事中のオフィスや、会議室、職場の廊下で追いかけられる——
そんな夢を見た日は、目覚めた後もなんだか疲労感が残るかもしれません。
この夢は、仕事に関する強いプレッシャーを感じているサイン。
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成果を求められすぎている
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上司や同僚との関係にストレスを抱えている
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「ミスしたらどうしよう」「期待に応えなきゃ」と常に緊張している
そんなとき、夢の中の職場が“逃げたい場所”として描かれるのです。
大切なのは、「がんばりすぎてない?」と一度立ち止まって自分を見てあげること。
“ちゃんとしなきゃ”より、“私らしく”で大丈夫です。
5. 自然の中で追われる夢|逃避願望とリセット欲求
森の中や、草原、山道などを必死に逃げ回る夢は、
どこか幻想的で、でも逃げ場のないような不安感が残ります。
この夢は、日常から離れたい、すべてをリセットしたいという願望の表れです。
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人間関係や環境に疲れている
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情報や予定に追われて、気持ちがパンパン
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「全部投げ出して、どこか遠くに行きたい」と思っている
自然は「本来の自分」や「解放」の象徴でもあるため、
そこに現れる“追いかけてくるもの”は、抑え込んだ本音や、社会的な役割だったりもします。
そんなときは、現実でも“自然の中に行って深呼吸”してみると、
心がふっと軽くなるかもしれません。
6. 駅や空港で追われる夢|変化への準備不足と焦り
人であふれた駅のホーム、出発ロビー、乗り遅れそうな飛行機。
そんな場所で誰かに追われている夢は、「変わらなきゃ」「何かを始めなきゃ」という焦りが背景にあります。
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就職・転職・引っ越し・恋愛など、人生の転機が近づいている
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自分で変わろうとしているけど、心がついてきていない
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「本当にこれでいいのかな?」とモヤモヤしている
駅や空港は「移動」「旅立ち」「変化」の象徴。
夢の中でそこを必死に走っているあなたは、
変化を前にして“準備が整ってない自分”に焦っているのかもしれません。
でも大丈夫。
夢が教えてくれた“今の状態”を知るだけで、次に踏み出す力はきっと湧いてきます。
夢が伝えている「今のあなたの状態」とは?
ストレスサインとしての夢
夢の中で追いかけられる、逃げ回る、隠れる——
これらは、心が「ちょっと苦しいよ」とSOSを出しているサインかもしれません。
日中はがんばり屋なあなたも、無意識の中では気づかないうちに疲れがたまっていたり、
「本当は怖い」「しんどい」と感じていることに、夢がそっと気づかせてくれているんです。
つまり、追いかけられる夢は“ストレスメーター”が高めになっているときの警告灯。
今の自分を守るためにも、体も心も、ちょっと一息つくタイミングかもしれません。
自己理解のヒントになる夢分析
夢は「意味不明な映像」じゃなくて、実は心の奥からのメッセージ。
追ってくる相手、逃げている場所、夢の感情…
それぞれが、今の自分が何に反応しているのかを映し出してくれる鏡なんです。
たとえば:
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恋人に追われていた → 期待に応えようと無理してない?
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警察に追われていた → やり残していることが気になってない?
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モンスターが出てきた → 抑えていた感情が暴れそうになってる?
こんなふうに、夢を手がかりに心の中をのぞいてみると、
モヤモヤの正体や、今の自分に必要なケアが見えてくることもあります。
カウンセリングや夢日記のすすめ
夢がつらかったり、何度も同じ夢を見るときは、ひとりで抱え込まずに話してみることも大切です。
信頼できる人に話すのはもちろん、
より安心できる方法として、カウンセリングを受けてみるのもおすすめ。
「話すだけで楽になった」「思ってもみなかった気づきがあった」
——そんな声もよく聞きます。
また、気軽に始められる方法としては、夢日記があります。
書き方は簡単:
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起きたらすぐに、夢の内容をメモ(箇条書きでもOK)
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感じたこと・印象に残った場面・出てきた人や物も記録
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数日後に見返してみる
不思議なことに、書いているうちに「あれ?この夢、前にも…」とか、
「最近ずっと同じ感情が出てるな」といった“こころの流れ”が見えてくるようになります。
夢は、あなただけの深層マップ。
そこに優しく耳を傾けることは、自分自身を大切にする第一歩かもしれません。
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