たくさんの猫から追いかけられて逃げる夢の夢占い


「追いかけられる夢」あるいは何かから「逃げる夢」というのは、夢の定番といってもいいテーマです。

たまには「猫に追いかけられる夢」を見ることだってあるでしょう。

こんな夢を聞きました。
商店街で買い物をしていたら、たくさんの猫の群れが私を追いかけてきます。そして、脚や腕を爪でひっかいたり、噛みついたりするのです。本気で噛むというよりは、じゃれているみたいなのですが、爪がとがっているので痛くてたまりません。私はたまらず逃げるのですが、猫たちはいつまでも追いかけてきます。
さて、この夢は何を意味しているのでしょうか? 夢を解釈する前に、一般的なイメージを連想してみましょう。

たくさんの猫のイメージ

「商店街で買い物をしている」とありますので、これは日常生活の意識に近いところから夢が始まっているといえるでしょう。

ところがそこに「たくさんの猫の群れ」が表れます。

商店街に猫がいても不思議ではありませんが、「猫の群れ」ともなるとちょっと驚きます。

猫の群れは、日常の意識を脅かす存在としてイメージされているようです。

夢に登場する生きものが「群れ」として表れることがあります。

まだ対象としてはっきりしていないとき、「群れ」や「たくさん」「大勢」といったイメージで表れることが多いようです。

猫の群れは、じゃれているみたいですが、それでも爪がとがっていて痛くてたまりません。

猫の象徴やイメージとして、
  • 直感的
  • 感受性が強い
  • 気まぐれ
  • 可愛い
  • 女性的
  • 言うことを聞かない
  • 嫉妬深い
  • 神秘的
といったことが挙げられます。

この夢でも、猫は言うことを聞かず、気まぐれです。

追いかけられる夢

先にも書いたように「追いかけられる夢」は、定番といってもいい夢のテーマです。

私たちは、子どものころからたくさんの「追いかけられる夢」を見ます。

こうした夢は、怖れや不安に駆られたとき、私たちがどのようにそれを避けたり、あるいは直面することができるかということを示しています。

『最新夢辞典』(トニー・クリスプ著)をめくってみると、「追いかけられる夢」について次のように書かれていました。
私たちを追ってくるものは、実は、私たち自身が生み出している自分の思考や感情、行動なのである。私たちが逃げようとしているものは、性的感情かもしれないし、責任感や公衆の面前で感じるような緊張や恥ずかしさかもしれない。あるいは、死に対する不安、敗北感、義務感、苦悩や悲しみなどを表しているのかもしれない。いずれにしても、どんなにもがいても、私たちは自分自身から逃げることはできないのである。したがって、自己に正面から立ち向かわないと、一生そのような感情から解放されることはないのである。
追われる夢のなかでも、特に「動物に追われる夢」は、「情熱、怒り、自然な感情」に駆り立てられているということを表しているとされています。

また、異性に追われる夢は、愛や性に対する不安、あるいは異性との過去の関係にいつまでもつきまとわれている気持ちの表れです(そして、夢のなかの猫はしばしば異性を象徴しています)。

追いかけてくるものが、もっと漠然とした影のような存在の場合、子どもの頃に受けた心の傷のような、過去の経験やトラウマを反映していることがあります。

追いかけられる夢が何度も繰り返されることがあります。

いつも猫に追いかけられるという人もいれば、追ってくるものはその都度違うということもあります。

反復夢と呼ばれる夢ですが、これは人生のテーマが隠されていたり、あるいは特定の感情や出来事にひっかかっているということを暗示しています。

「自己に正面から立ち向かわないと、一生そのような感情から解放されることはない」のです。

夢を占う

占いとは、人の心や、運勢、将来など、目には見えないものごとについて、なんらかの方法によって判断しようとすることです。

占いは「命・卜・相」の3つに分けることができます。

「命」とは、四柱推命とかタロット、ホロスコープのような、誕生した生年月日や生まれた場所などから、その人がもって生まれた性質や人生の流れを占おうとするものです。

「卜(ぼく)」とは、「当たるも八卦、当たらぬも八卦」の易に代表されるような、「偶然」を利用した占いです。

単純なところでは、花びらを一枚ずつ「好き、嫌い」とつんでいく花占いや、おみくじなどがこれに当たります。

「相」とは、手相や人相のような、目に見える姿や形を観て、人への影響や吉凶を占うものです。

「夢占い」も、「夢に見た」ものから占うという意味で、この「相」に分類されます。

たとえば、手相で「生命線」とされる線が長いと「長生きする」と解釈されるように、「相」をもちいた占いは「これとあれは似ている」という「アナロジー」を活用しています。

もともと夢は、神様や精霊、異界からのメッセージとしてとらえられていました。

近代になると、夢はフロイトやユングといった深層心理学者によって研究されてきました。深層心理学では、夢は「無意識からのメッセージ」として考えられます。

「夢に出てきた猫は○○のシンボル」と一義的に解釈されるわけではなく、夢を見た人がそこから何を感じて、どんなことを連想するかによって、夢の意味は異なってくるのです。

少し時間をかけて、夢をじっくり味わったり、連想をふくらませてみることで、今のあなたの深層心理や、抱えている課題、あるいはこれからのことについて、大切なことを教えてくれるでしょう。

あなた自身の夢を解釈するためには、

夢の連想をふくらませて自分で解釈するための16の質問(前半)

に移動して質問に答えてみてください。

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