女性の友人が見た夢です。
友だちの家に遊びにいったら、とても綺麗な猫を飼っていた(実際には友人は猫を飼ったことはありません)。その猫を撫でているうちに、どうしても欲しくなった。友だちが席を外した隙に、私は猫を抱き上げて、自分の家に連れて帰ってしまった。友だちの大切な猫を盗んだことに罪悪感を感じて目が覚めた。連れ帰ってしまいたくなるくらい素敵な猫だったのですね。でも、本当にこんなことをしてしまうと誘拐です。
猫を盗む夢が意味していることは何なのでしょうか?
猫の夢の意味
夢に表れた猫は、一般的には次のようなことを象徴しています。- 女性性
- 気まぐれな感情
- 嫉妬心
- 神秘的
- 感受性
- 直感
男性が猫の夢を見たときと、女性の夢に猫が現れたときでは、また解釈は異なってきます。
男性の夢に猫が登場したなら、猫は女性を表していることが多いでしょう。新しい女性との出会いを予兆している、女性関係に注意が必要(浮気や不倫など)といったことを意味している可能性があります。
女性が猫の夢を見たなら、それは嫉妬などの陰湿な感情や女同士の人間関係に注意を呼びかける警告といった意味合いが強いのです。
また、恋愛の上でのライバル、恋敵が現れることを予兆している場合もあります。
いずれにせよ、夢見手自身がその夢に対してどんなことを感じて、何を連想するかということの方が重要です。
盗む・盗まれる夢
「盗む」という行為はもちろん、道徳に反して自分の欲求を満たそうとする「悪い」行いです。日々の生活で抑圧されていて、「決まりやルールにしばりつけられるのはもう嫌だ!」と感じているのかもしれません。自分の欲求にしたがって、危険なことや道徳に反することだってしてしまいたいという願望が高まっているという可能性がまず考えられます。
今回の夢で夢見手が「罪悪感」を感じていることからは、望みのとおり何かを手に入れたとしても、必ずしも満足はしないということが暗示されています。
逆夢として捉えると、「盗む」夢は、「何かを失う」ことの予兆でもあります。
夢見手自身の大切な何か(恋人なのか、感情なのかはわかりません)が、失われてしまうということを警告してくれている夢なのでしょうか。
「盗まれる」夢を見ることもあります。
この場合も、「大切なものを失う」ことの不安が反映されていることもあれば、逆夢として「自分がもっている悪いものを取り去ってくれた」と捉えられることもあります。
神話や昔話では、登場人物が何かを「盗む」ことで物語が始まることがよくあります。
たとえばネイティブ・アメリカンの神話では、コヨーテが神様から火を盗んだことで、文明が始まったとされています。
文化人類学で「トリックスター」と呼ばれる存在です。
トリックスターは、盗みやいたずらで、これまでの世界や秩序をひっかきまわし、大きな変化をもたらします。
子どもが家で親の財布からお金を盗んだりすることも、家の秩序をひっくりかえすための無意識的な行動ということがあります。
これまでの意識的なあり方が、硬直して一面的になってしまっているときに、トリックスターのふるまいが、新しい展開をもたらすことがあるのです。
盗む夢も、たんに罪悪感などからとらえるだけでなく、「もしかしたら、今の心理や人間関係のあり方が、一面的になっているのかもしれない」と見ることも必要でしょう。
親友を「裏切った」ということも、この夢のポイントなのだと思います。
親友の猫を盗んでしまう夢の夢判断
あなた自身の「猫を盗む夢」を解釈するためには、夢の連想をふくらませて自分で解釈するための16の質問(前半)
に移動して質問に答えてみてください。そうすれば、夢の意味や、心のテーマ、将来に対する示唆などが得られるでしょう。
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