蛇闘う

蛇と闘う猫の夢の夢占い

猫と並んで蛇も、夢によく登場する生きものです。

検索予測ツールで調べてみると、

夢占い　蛇

というキーワードは、Yahoo!とGoogleを合わせて、月間２万件くらい検索されています。

大蛇に追いかけられたり、食べられそうになったり、あるいは毒蛇に噛まれたり、ときには蛇を殺したり。白蛇や金色の蛇が表れる夢もけっこうたくさん報告されます。

さて、夢に猫と蛇が同時に登場することも、まれにあります。

次に挙げる夢は、ずいぶん前のお正月に会ったときに私の中学生のいとこが話してくれました。初夢なんだそうです。許可をもらったので、題材として紹介します。

中学校の歩いていると、地下に降りる階段を見つけた。校庭に住み着いている茶色の猫がその階段を降りていくのが見える。僕はその猫について、薄暗い階段を降りていった。うちの学校にこんな地下室があったのは知らなかった、とちょっと不思議な気分だった。地下の廊下を進むと、大きな鉄の扉があった。茶色の猫はその扉の前で僕を見ている。どうやらこのドアを開けろと言いたいらしい。錆びついた鉄の扉を開けて中に入ると、理科の準備室のような部屋で、切れかけた蛍光灯がチカチカと瞬いている。茶色の猫について部屋の奥に行くと、床に大きな蛇がとぐろを巻いているのが見える。猫は爪をむき出して蛇に飛びかかる。蛇も猫に襲いかかって、激しい闘いが始まる。その勢いによろけた僕の手が、ビーカーかなにかに当たって落としてしまい、その音で目が覚めた。

正月に、いとこと話したようなことをここにも書いてみます。

見知らぬ地下室

夢の中に「知らない部屋」が出てくることはよくあります。
この夢のように、学校や会社などに、「知らない部屋」が登場することもあれば、身近な家に、いつの間にか見知らぬ部屋ができていたということだってあります。

「あれ、うちってこんなに広かったかな」

と夢のなかで驚いた経験がある人もいるでしょう。あるいは、現実にはない部屋が夢に出てきても、当然のように受け入れていることもあります。

見知らぬ部屋は、これまであまり意識されてこなかった心の領域を表していることが多いようです。

未知の、あるいは未開発のままにとどまっている、パーソナリティの無意識的な部分です。

「無意識」は、位置的には「下」とイメージされることが多いので、この夢のように「地下に降りる階段」が表れることがよくあります。

「錆びついた鉄の扉」は、これまでの経験ではあまり触れてこなかった何かがこの奥にあるということを暗示しています。

「理科の準備室」からは、何かを実験的に生み出したり、組み合わせたりする作業の「準備」をしているところのようだとの連想が浮かびます。

でも、そうした「実験」は、これまであまり意識されないままに行なわれていたようです。

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蛇の象徴とイメージ

蛇は、旧約聖書でアダムとイブをそそのかして知恵の実を食べさせたことでも知られている太古からの生きものです。

聖書のエピソードに表れているように、人間に「知恵」や「罪」を与えた存在です。知恵の実を食べたアダムとイブが、急に羞恥心を覚えて葉っぱを身にまとった、というエピソードがあります。

これは、蛇がそそのかしたことによって、「自意識」が芽生えたことを意味しているのです。

ヘブライ語では、蛇は「本能的衝動」という意味をもつ言葉だったようです。蛇が、性的な衝動の象徴とされることもよくあります。

さまざまな神話や伝承に蛇は登場しますが、あるときには「毒」となり、またあるときには「知恵」や「薬」を授けてくれるといったように、とてもたくさんの意味を担った象徴です。

ヨガでは、私たちのからだにはクンダリーニという生命エネルギーがあるといい、それは尾てい骨の下でとぐろを巻いている蛇に喩えられます。

蛇に噛まれる

夢の中で蛇に噛まれることは、自身の健康についての不安を反映しています。満たされない性的衝動や、内に向かう攻撃性などが表れていることもあります。

ヘビが他人を噛む

毒舌や他人に向けた刺のある批判を意味しています。あなたが誰かに対して無意識的に抱いている敵意が、ヘビとして表現されたのかもしれません。

しっぽを口にくわえる蛇

自分の尻尾を咥えて丸くなった蛇は、ウロボロスと呼ばれる特殊な象徴です。それは、誕生や成長、死と再生といったライフサイクルや、永遠の時の流れを表しています。

とぐろを巻いた蛇

本能的な衝動や感情に支配されている状態を表しています。もし蛇が、王冠をかぶっている、翼をもつ、木や十字架に巻きついているといったかたちをとっているなら、自己の本能的あるいは無意識的な衝動が、ある程度、自分の意思や洞察によって統合されつつあると考えられます。